遺言書を残す際の注意点とは

終活の一環として遺言書を残したいとお考えの方もいらっしゃると思います。確かに遺言書を残すことで遺産相続争いを回避させることも可能ですが、作成時にはいくつか注意していただきたいことがございます。 下記にて、遺言書を残す際の注意点についてご紹介いたします。

自分の意思を明確にする

遺産相続において争いが起きやすいのが「遺産の分配」についてです。そのため、遺言書では遺産の分配について記載しておくのが良いですが、その際は自分の意思を明確に記載する必要がございます。 分配についての記載が曖昧になってしまうと、それが争いの火種になり兼ねません。分配について特に希望がない場合は、法定相続分通りに進めたい旨を遺言書に記載するようにしてください。遺言書で明確に決められていれば家族もスッキリし、トラブルを防止してくれます。

動産、不動産の相続について

現金や預貯金は相続人に細かく分配できますが、土地や家屋、自動車となるとそうはいきません。もし、これらを相続させる意思があるなら、しっかりと「誰に」「何を相続させるか」を明確に記載し、綺麗に分配することが大切です。 相続人が複数いる場合は一方に偏って相続させるよりも、公平を期した分配をする方が争いを生まずに済みます。動産・不動産の相続については気をつけるようにしてください。

遺留分について把握しておく

遺留分とは一定の相続人が最低限相続できる財産のことであり、これは民法でも定められています。遺言書で遺産を分配した際に、自分の取り分が少ない相続人が遺留分を申し立てる場合も少なくありません。 そしてそこから、争いが生まれる場合があります。そうならないためにも、予め遺留分相当の現金を相続させる旨を記載しておくと良いでしょう。それに併せて、なぜこのような分配になったのか理由を付記しておくことで、当該相続人も理解できると思います。

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